バーニングアタッカー 短編シナリオ02 2018.9.9 sun執筆   

 バーニングアタッカー技術開発・性能試験短編シナリオ。

軍の整備士、整備主任、テストパイロットの会話。

 

『人型有人機動兵器第66開発実験隊』の整備士、「フィム・藤岡」は、

整備の終わった『人型有人機動兵器・バーニングアタッカー』を満足げに眺めていた。

 

「100HPMおつかれちゃーんやで♪フィムちゃん」

 

そう声を掛けたのは、『人型有人機動兵器第66開発実験隊』の整備主任、

「間々・美香」であった。

なんとなくネコっぽい雰囲気がする人なので、実験隊の皆からは親しみを込めて

「ままねこ」「まま主任」という愛称で呼ばれている。

 

「間々・美香」が言った、「100HPM」とは、『人型有人機動兵器』、

通称『ロボティクス・ワーカー=RW(以下RWと記す)』の

運用100時間ごとに行われる整備のことである。

自動車のように走行距離ごとに整備を行うのではなく、

RWは運用時間ごとに整備が行われる。

「100HPM」の「HPM」とは、Hour Per Maintenance の略であり、

「25HPM」、「50HPM」、「100HPM」、「150HPM」と、

約25時間、50時間ごとの運用時間毎に整備が実施される。

 

運用200時間になると、「200HPPM」となり、「150HPM」までの整備よりも

整備の項目が増える。

仲間内では単に「PM」と略して言ったりもする。

「200HPPM」の「HPPM」とは、Hour Per Perfect Maintenance の略である。

運用1000時間になると、機体全体をバラしていき、かなり大掛かりな整備、

俗に言う「オーバーホール」をすることになる。

(1000HOH=運用1000時間・オーバーホール。略して「OH」と言ったりもする)

 

「まま主任♪おつかれさまです!」

 

「いつもフィムちゃんは元気でよろしいなぁ♪」

 

「おしり触らないでくださいw」

 

「ところで『ブン』。その暑苦しいメット脱げやw せめてフェイスガードだけでも

上げとけw」

 

「今はこの感覚に少しでも慣れておきたいからやな」

 

そう言ったのは、『人型有人機動兵器第66開発実験隊』のテストパイロット、

「舞武(まいだけ)・秋分(しゅうぶん)」であった。

主任からは『ブン』と呼ばれている。

階級は『ブン』のほうが主任よりも上なのだが、前からの腐れ縁で付き合いが長く、

主任に弱みや積もり積もった借りがあるため、いくら階級が上の『ブン』であっても

主任には頭があがらない様子。

『人型有人機動兵器第66開発実験隊』には、きちんとした上官の存在も確認できるのだが、

実験隊の「実質的な」ボスは整備主任・美香である。

 

彼、秋分(しゅうぶん)は『人型有人機動兵器第66開発実験隊』のテストパイロットで、

整備士・フィムと整備主任・美香の傍らにパイロットスーツ姿で一緒に居た。

彼の着ているパイロットスーツは『RW・バーニングアタッカー』専用に設計された

パイロットスーツである。任務遂行に必要な様々な機能がこのスーツの中に

納められており、「歩く機密」とも呼べる最新の装備である。

 

ヘルメットには硬質のフェイスガードが付いており、

フェイスガードの内側はモニターになっている。

ヘルメットの両サイドについたカメラにて視覚情報を集め、フェイスガードの

内側モニターに視覚情報が映し出される。肉眼で見るよりもやや広い視野角が得られるが、

そのままでは自分の真後ろを見ることはできない。

自分の真後ろを正対した状態で見るためには、手元の切り替えスイッチや音声入力にて

視点の切り替えをする必要がある(ヘルメットの真後ろにもカメラがある)

この時は自分の正対方向の、つまり真正面の視界は遮られる。

また正対した状態でさらに操作をすれば、正対したままの状態で真横の左右の

視覚情報を得ることも可能である。(ヘルメットの両サイドについたカメラが正面・真横

の視覚情報を集める)

 

実際に『RW・バーニングアタッカー』に搭乗するときには、

機体とこのパイロットスーツがリンクをして、

『RW・バーニングアタッカー』が見ている情報を、

フェイスガード内側に付いているモニターに視覚情報が投影される。

 

「ロボ子ちゃんのこの姿も見納めやなぁ」

整備主任・美香は『RW・バーニングアタッカー』を「ロボ子ちゃん」と呼ぶ。

 

「そうですね、まま主任。」

 

「外装に年季入っとるし愛着もある。ようやく整備になれてきたところでアレか……」

 

そう言って整備主任・美香が指したのは『RW・バーニングアタッカー』の

新規外装部品が詰まったコンテナであった。

 

「デザイン見たかフィムちゃん?今回のはえらくいかついで。

いてまうどー!って感じがする」

 

「主任のおっしゃる気持ちはわかります。ちょっと怖い感じですよね」

 

「俺は好っきやけどなぁ。バーニングの新型外装。トサカのとこにシャークマウスとか

ペイントしたいわ」

 

「ブンおまえプラモとか得意やし自分で塗れ」

 

「いやいやいやw バーニングの操縦教本読み込みとか(また教本更新されたし)

日々のトレーニングやミーティングでそんな時間無いw

どんだけ俺が積みプラしとるか知っとるやろw」

 

「フィムちゃんそろそろ腹減らんか?」

 

「無視かよ!w」

 

「そうですね、まま主任。そろそろご飯にしましょうか。

もしよかったらなんですけど、ブンさん、積みプラ消化できないなら私作りたいです。

完成して気に入ってもらえたら、もちろん完成品は差し上げますので」

 

「そっかぁ。作るヒマないし、お願いしようかなぁ。んじゃ先にⅣ号作ってお願い」

 

「フィムちゃんはロボ子の整備・勉強・プライベートも充実、

さらに気配りも出来るほんとに良い子やでぇ」

 

「だからおしり触らないでくださいww」

 

「んじゃメシ行こかぁー♪」

 

「今日は俺、トンカツ定食がいいな。キャベツ大盛りで」

 

「私はオムライス定食にします♪」

 

「ワシは焼魚定食にするわ。今日安い日やし」

 

「「おさかなくわえたどらねこ……」」

 

終わり

 

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